椋野美智子の研究室にようこそ

椋野美智子の研究室にようこそ。この部屋では、社会保障や地域と福祉について椋野美智子がかかわったこと、考えたことをお伝えしていきます。

2015/11/26

アートミーツケア学会大分大会&大分大学福祉フォーラム


11月6~8日にアートミーツケア学会大分大会と大分大学福祉フォーラムが開催されました。

学会チラシ
アートミーツケア学会大分大会のテーマは「醸す力、編む技ーコミュニティを変えるアート」です。

大分県では 今年、県立美術館がオープンし、県内各地でアートを地域づくりに活かすさまざまな取組が展開され始めています。


それを賑わいづくりや観光客の誘致にとどめず、異質さへの寛容性を醸し、風通しがよく多様な人が参加できる、新たなコミュニティづくり、コミュニティの編み直しにつなげていくにはどうしたらいいのか、という思いを込め、醤油や酒の醸造業が盛んで竹工芸に秀でた大分県の地域性とかけて名づけたものです。





6日には国東へスタディツアーに出かけました。

アキ工作社は、廃校を社屋として活用しています。週休3日の国東時間で国東の地から世界を相手に段ボールアートのビジネスを展開しています。





七島イ振興会では、 が説明をしてくれました。以前は日本全国で生産され使われていた七島イ、今では日本で国東でしか生産されていません。イグサと違いカヤの仲間で、きれいな艶があり、丈夫です。ただ、栽培は機械化されておらず、とても手間がかかります。






三浦梅園は江戸時代の医師、思想家。終生、国東の地にありながら世界に通ずる哲学を打ち立てました。



オリジナリティこそが地方にいながら世界に通ずる途であることをこの3事例は示唆してくれています。


7日は大分大学福祉フォーラムでした。
テーマは「コミュニティを編み直す~つなげる力とアート~」





基調講演は平田オリザさん。私はパネルディスカッションのコーディネーターをしました。




8日のアートミーツケア学会で大分県内の取組が報告されました。
私は障がい者アートマネジメントのトークセッションでコーディネーターをしました。




そのほかにも、子どもたち120人が描いた原画を地域の600人の大人たちが共同で漆喰の天井画に仕上げた佐伯市のケアタウンながとのプロジェクトの発表もありました。